RSUの年末調整の書き方|給与所得欄への記入方法
はじめに
RSU(Restricted Stock Units)を保有している会社員の方にとって、年末調整は少し複雑に感じる時期かもしれません。RSUは給与所得として扱われるため、正しく記入する必要があります。本記事では、RSUの年末調整での具体的な書き方を解説します。
年末調整の基本とRSU
RSUは年末調整の対象になるか?
RSUが権利確定した場合、原則として年末調整の対象となります。これは以下の理由によります:
- RSUは「給与所得」として課税される
- 源泉徴収義務がある
- 給与所得者の年税額計算に含まれる
源泉徴収票の見方
RSUが含まれた源泉徴収票には以下の項目が記載されています:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 給与所得 | 現金給与 + RSU権利確定時価額 |
| 源泉徴収税額 | 現金給与分 + RSU分の所得税 |
| 社会保険料等 | 健康保険・厚生年金等 |
年末調整の書き方
手順1:「給与所得」の欄の確認
年末調整申告書の「給与所得」の欄には、以下が含まれています:
記載される金額:
□ 現金給与:○○○万円
□ RSU権利確定分:△△△万円
□ 合計給与所得:□□□万円
ポイント:
- RSU分は会社が計算して記載しているため、確認のみでOK
- 金額に疑問がある場合は人事・総務に確認
手順2:控除の申告
年末調整申告書の各種控除欄に必要事項を記入します。
保険料控除:
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 社会保険料控除(RSU分も含む)
扶養控除:
- 配偶者控除
- 扶養控除
- 基礎控除
手順3:株式関連の申告
RSUを売却している場合、以下に注意が必要です:
給与所得とは別に申告が必要な場合:
- 複数のRSUを売却し譲渡所得がある場合
- 特定口座を使用していない場合
- 確定申告が必要な場合
よくある質問と対処法
Q1:RSU分の源泉徴収が多すぎる気がする
A: 源泉徴収は一律約20.42%ですが、実際の税率は所得によって変わります。年収が高い場合は妥当、低い場合は還付の可能性があります。
対処法:
- 年末調整で精算される
- 還付がある場合は1月〜2月に振り込まれる
- 確定申告で追加還付を受けられる場合も
Q2:RSUを売却した場合の申告は?
A: 以下の場合は給与所得とは別に確定申告が必要:
| 状況 | 対応 |
| 特定口座(源泉徴収あり)を使用 | 確定申告不要 |
| 一般口座を使用 | 確定申告必要 |
| 譲渡損失がある | 確定申告で損益通算可能 |
Q3:転職年の年末調整は?
A: 転職年は前職・現職の両方の源泉徴収票が必要です。
注意点:
- RSUは発行元企業の源泉徴収票に記載
- 複数企業からRSUを受け取った場合は確定申告が必要な場合あり
- 退職時の未権利確定RSUの扱いに注意
Q4:外国籍配偶者がある場合
A: 扶養控除を受ける場合は「扶養控除等申告書」に記入します。
必要書類:
- パスポートのコピー
- 居住関係の証明書類
- 送金明細等(国外居住の場合)
必要な書類のチェックリスト
会社から交付される書類
- [ ] 源泉徴収票(本業分)
- [ ] RSU権利確定明細書
- [ ] 外国税額控除に関する書類(米国株の場合)
自分で準備する書類
- [ ] 保険料控除証明書
- [ ] 住宅借入金等特別控除申告書(該当する場合)
- [ ] 医療費控除の領収書(確定申告する場合)
- [ ] 寄付金控除の領収書(ふるさと納税等)
年末調整後の確認ポイント
給与明細の確認
年末調整後の給与明細で以下を確認:
- 還付金の有無
- 還付がある場合は「還付」として記載
- 1月〜2月に別途支給される場合も
- 追加徴収の有無
- 不足がある場合は12月給与で天引き
- 分割徴収になる場合も
- 翌年の住民税
- RSU分も含めた年収が基準
- 6月からの住民税決定通知書で確認
まとめ
RSUの年末調整のポイント:
- 給与所得として扱われる → 源泉徴収票に含まれていることを確認
- 基本的に記入不要 → 会社が計算・記載済み
- 売却益は別扱い → 譲渡所得として確定申告が必要な場合あり
- 必要書類を確認 → RSU明細書などを保管しておく
- 疑問は人事へ → 金額に不明点がある場合は確認
正しく理解して、スムーズに年末調整を完了させましょう。