RSU 確定申告 医療費控除 併用方法|株式報酬と医療費を同時に申告する完全ガイド

RSUの確定申告と医療費控除を同時に行う方法を解説。申告書の書き方、e-Taxでの入力手順、控除額の計算例まで。株式報酬と医療費控除を効率的に併用するポイントです。

RSU 確定申告 医療費控除 併用方法

「RSUの確定申告が必要だけど、医療費控除も使いたい…同時に申告できるの?」

RSU(Restricted Stock Units)の権利確定や売却で確定申告が必要な方の中には、医療費控除も併用したい方が多いですよね。実は、RSUの申告と医療費控除は同時に申告可能で、お得に組み合わせることができます。

本記事では、RSUの確定申告と医療費控除を併用する方法を、e-Taxでの具体的な入力手順も含めて詳しく解説します。

この記事のポイント

  • RSU申告と医療費控除は同じ確定申告書で併用可能
  • 医療費控除で所得税と住民税の両方が軽減される
  • e-Taxでの医療費控除の入力手順を図解
  • セルフメディケーション税制との比較・選択方法

はじめに

この記事は誰向けか

  • RSUの確定申告が必要で、医療費控除も使いたい方
  • 医療費控除とRSU申告を同時に行う方法が知りたい方
  • e-Taxでの医療費控除の入力方法がわからない方
  • 税金を合法的に少なくしたい方

RSUと医療費控除の関係

RSUによる給与所得や譲渡所得の申告が必要な方は、給与所得者でないとみなされるため、医療費控除の申告が可能になります。通常の給与所得者は「給与所得者の確定申告不要制度」の対象となり、医療費控除は会社の年末調整で申告しますが、RSUで確定申告が必要な場合は、自分で医療費控除も申告できます。


医療費控除の基礎知識

医療費控除とは

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合、その超過分が所得税と住民税から控除される制度です。

控除の対象となる医療費の例:

対象となる医療費対象外となる費用
病院・歯科の治療費健康診断・人間ドック(特定の場合を除く)
薬局での処方箋薬栄養ドリンク、サプリメント
入院費・手術費美容整形、脱毛
通院の交通費健康グッズ、マッサージ機
助成金対象外の出産費交通違反による治療費

医療費控除の計算方法

医療費控除額 = 支払った医療費 - 保険金などで補填された金額 - 10万円
(または総所得金額の5%のいずれか低い方)

計算例:

年間医療費: 250,000円
保険金等による補填: 0円
総所得金額: 8,000,000円

① 医療費 - 10万円 = 250,000 - 100,000 = 150,000円
② 医療費 - (総所得金額 × 5%) = 250,000 - 400,000 = △150,000円

控除額は①の150,000円(マイナスになる場合は控除なし)

税金軽減効果の目安

控除額所得税軽減額(概算)住民税軽減額(概算)合計軽減額
100,000円約20,000円約10,000円約30,000円
200,000円約40,000円約20,000円約60,000円
300,000円約60,000円約30,000円約90,000円
500,000円約100,000円約50,000円約150,000円

※所得税率20%、住民税率10%で概算


RSU申告と医療費控除の併用手順

Step 1: 必要書類の準備

RSU申告用書類:

  • [ ] 給与所得源泉徴収票
  • [ ] RSU権利確定明細書
  • [ ] Form 1042-S(米国税源泉徴収証明書)
  • [ ] 売却明細書(売却がある場合)

医療費控除用書類:

  • [ ] 医療費の領収書(原本またはコピー)
  • [ ] 医療費集計表(任意のフォーマットでOK)
  • [ ] 保険金支払い通知書(あれば)

重要: 領収書は申告後5年間保管が必要です。

Step 2: e-Taxでの医療費控除入力

2.1 「医療費控除」の入力画面へ

  1. e-Taxの申告書作成画面で、左上メニューから「医療費控除」を選択
  2. 「医療費控除の入力」をクリック

2.2 医療費情報の入力

入力項目:

項目入力内容
受診者氏名医療費を支払った家族の名前
医療機関等の名称病院・歯科医院・薬局の名前
支払った医療費の金額領収書の金額を入力
保険金等で補てんされる金額健康保険などで戻ってきた金額

2.3 医療費集計の確認

入力した医療費が自動で集計されます。

【集計例】
本人分: 120,000円
配偶者分: 80,000円
子ども分: 100,000円
━━━━━━━━━━━━━━
合計: 300,000円

2.4 控除額の自動計算

e-Taxで入力した所得情報と医療費情報から、自動的に控除額が計算されます。

【計算結果例】
支払った医療費合計: 300,000円
保険金等による補填: 0円
控除額計算基礎: 300,000円

10万円控除後の金額: 200,000円
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
医療費控除額: 200,000円

Step 3: RSU関連の入力

医療費控除の入力後、RSU関連の入力を行います。

  1. 給与所得の入力: RSU権利確定分を含む給与所得
  2. 譲渡所得の入力: RSU売却による譲渡所得(ある場合)
  3. 外国税額控除の入力: 米国で源泉徴収された税金

これらの入力については、RSU確定申告初心者ガイドを参照してください。


セルフメディケーション税制との比較

セルフメディケーション税制とは

特定の一般用医薬品(市販薬)を購入した場合に適用できる特例で、12,000円を超える購入金額について一定額が控除されます。

比較表:

項目医療費控除セルフメディケーション税制
対象病院治療費・処方箋薬特定の市販薬
控除額10万円(または所得の5%)を超えた分12,000円を超えた分(上限88,000円)
要件なし特定健康診査等を受診した場合のみ
適用所得税・住民税所得税・住民税

どちらを選ぶべきか

医療費控除を選ぶ場合:

  • 医療費が20万円以上ある
  • 病院での治療費が多い

セルフメディケーション税制を選ぶ場合:

  • 医療費が10万円未満
  • 特定健康診査を受診している
  • 市販薬の購入が多い

注意: 両方は併用できません。税金軽減効果が大きい方を選びましょう。


よくある質問(FAQ)

Q1: 医療費控除とRSU申告を別々に申告できる?

A: 基本的に同じ確定申告書で行う必要があります。RSUの申告が必要な方は、医療費控除も同時に申告することで、所得税と住民税の両方が軽減されます。別々の申告は原則としてできません。

Q2: 医療費の領収書は税務署に提出する必要がある?

A: e-Taxで申告する場合、領収書の提出は不要です。ただし、申告後5年間は保管が必要で、税務署からの照会に備えておく必要があります。紙で申告する場合は、申告書に添付する必要があります。

Q3: 家族の医療費もまとめて控除できる?

A: はい、同居している家族(生計を一にする親族)の医療費も、本人の医療費と合算して控除できます。配偶者や子どもの医療費を含めて計算しましょう。


まとめ

RSUの確定申告が必要な方は、医療費控除を同時に申告することで、大幅な税金軽減が期待できます。

項目ポイント
併用可否RSU申告と医療費控除は同時に申告可能
控除額医療費合計 - 10万円(または所得の5%)
節税効果所得税・住民税の両方が軽減
手続きe-Taxで同じ申告書に入力
領収書申告後5年間の保管が必要

重要なポイント:

  • 医療費は家族分をまとめて計算可能
  • セルフメディケーション税制との比較が必要
  • 領収書の整理は申告前に済ませておく

次のアクション

  1. 1年間の医療費領収書を集めて集計する
  2. 医療費控除額を試算する
  3. e-TaxでRSU申告と医療費控除を同時に入力

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この記事は2026年3月時点の情報に基づいて作成しています。税制は変更される場合があります。