RSU 確定申告 ふるさと納税 併用|株式報酬とふるさと納税を同時に申告する完全ガイド

RSUの確定申告とふるさと納税(寄附金控除)を併用する方法を解説。ワンストップ特例と確定申告の比較、還付金の計算、注意点まで。外資系社員のふるさと納税活用術です。

RSU 確定申告 ふるさと納税 併用

「RSUの申告が必要だけど、ふるさと納税もしたい…併用できるの?ワンストップ特例は使える?」

RSU(Restricted Stock Units)による確定申告が必要な方でも、ふるさと納税は併用可能です。ただし、確定申告を行う場合は「ワンストップ特例」が使えないため、確定申告での寄附金控除が必要になります。

本記事では、RSUの確定申告とふるさと納税を併用する方法を、ワンストップ特例との比較も含めて詳しく解説します。

この記事のポイント

  • RSU申告とふるさと納税は確定申告で併用可能
  • 確定申告を行う場合はワンストップ特例が使えない
  • ふるさと納税の限度額は所得に応じて変動
  • e-Taxでの寄附金控除の入力方法を解説

はじめに

この記事は誰向けか

  • RSUの確定申告が必要で、ふるさと納税もしたい方
  • ワンストップ特例と確定申告のどちらが得か知りたい方
  • ふるさと納税の限度額の計算方法が知りたい方
  • e-Taxでの寄附金控除の入力方法がわからない方

ふるさと納税とは

ふるさと納税とは、地方自治体に寄附を行い、その寄附金について所得税と住民税から控除を受ける制度です。寄附すると、お礼の特産品がもらえます。

ふるさと納税の仕組み:

あなた → 自治体に寄附 → 所得税と住民税から控除
                    ↓
              お礼の特産品

実質負担額:

実質負担額 = 寄附金額 - 所得税控除額 - 住民税控除額

※基本、2,000円のみが自己負担(限度額内であれば)

RSU所得がある場合のふるさと納税限度額

限度額の計算要素

ふるさと納税の限度額は、以下の要素によって変わります:

要素影響
所得金額所得が多いほど限度額が増える
家族構成配偶者や扶養家族の有無
社会保険料支払額が多いほど限度額が増える
その他控除住宅ローン控除等の有無

RSU所得が限度額に与える影響

RSUによる所得増加は、ふるさと納税の限度額を増加させます。

計算例:

【RSU所得なしの場合】
年収: 800万円
ふるさと納税限度額: 約120,000円

【RSU権利確定100万円の場合】
年収: 800万円 + RSU 100万円 = 900万円
ふるさと納税限度額: 約145,000円
→ RSUにより限度額が約25,000円増加

ふるさと納税限度額の目安(独身・社会保険料年間100万円):

年収限度額目安
500万円約60,000円
700万円約100,000円
900万円約145,000円
1,200万円約220,000円
1,500万円約300,000円

※あくまで目安。正確な限度額はふるさと納税ポータルサイト等で計算してください。


ワンストップ特例と確定申告の比較

ワンストップ特例とは

ワンストップ特例とは、5つの自治体までの寄附であれば、確定申告をせずに住民税から控除を受けられる制度です。

ワンストップ特例の条件:

  • 寄附先が5自治体以内
  • 給与所得者であること(確定申告不要であること)
  • 翌年1月10日までに申請書を提出

RSU申告が必要な場合の選択肢

項目ワンストップ特例確定申告
使用可否× 使用不可○ 使用可
手続き-e-Taxまたは紙の申告書
控除方法-所得税・住民税両方から控除
還付金-所得税分は還付金で受け取り
特産品通常通り受け取り可通常通り受け取り可

確定申告を選ぶメリット

確定申告によるメリット:

  1. 所得税からの控除

- 寄附金額の約20〜45%が所得税から還付

- 例:10万円寄附 → 約2〜4.5万円還付

  1. 限度額の最適化

- RSU所得を含めた正確な所得で限度額計算

- より多くのふるさと納税が可能に

  1. 他の控除との併用

- 医療費控除や住宅ローン控除と同時に申告可能


RSU申告とふるさと納税の併用手順

Step 1: ふるさと納税の限度額を確認

限度額計算ツールの活用:

  1. ふるさと納税ポータルサイト等で限度額を計算
  2. RSU所得を含めた想定年収で計算
  3. 安全マージンを持たせて寄附金額を決定(限度額の80〜90%程度)

Step 2: 寄附を行う

  1. ふるさと納税ポータルサイトまたは自治体HPで寄附
  2. 寄附金受領証明書が届くのを待つ(2〜3週間後)
  3. 重要: ワンストップ特例の申請は不要(確定申告するため)

Step 3: e-Taxでの寄附金控除入力

3.1 「寄附金控除」の入力画面へ

  1. e-Taxの申告書作成画面で、左上メニューから「寄附金控除」を選択
  2. 「寄附金控除の入力」をクリック

3.2 寄附金情報の入力

入力項目:

項目入力内容
寄附先の名称自治体名(例:〇〇県〇〇市)
寄附金の金額寄附金受領証明書の金額
寄附年月日寄附した日付
ふるさと納税「ふるさと納税である」にチェック

3.3 複数自治体への寄附がある場合

複数の自治体に寄附した場合は、それぞれ分けて入力します。

【入力例】
自治体①: 北海道札幌市 - 50,000円
自治体②: 青森県青森市 - 30,000円
自治体③: 岩手県盛岡市 - 40,000円
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
合計寄附金額: 120,000円

3.4 控除額の確認

e-Taxで自動的に控除額が計算されます。

【計算結果例】
寄附金額: 120,000円
基本控除(自己負担): 2,000円
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
寄附金控除対象額: 118,000円

所得税からの控除: 約35,000円(税率30%の場合)
住民税からの控除: 約35,000円(基本控除分)
特例控除: 約48,000円

Step 4: RSU関連の入力

寄附金控除の入力後、RSU関連の入力を行います。

  1. 給与所得の入力: RSU権利確定分を含む給与所得
  2. 譲渡所得の入力: RSU売却による譲渡所得(ある場合)
  3. 外国税額控除の入力: 米国で源泉徴収された税金

よくある質問(FAQ)

Q1: ワンストップ特例を使ってから、RSU申告で調整できる?

A: 基本的にできません。ワンストップ特例を利用すると、確定申告での寄附金控除ができなくなります。RSUの確定申告が必要な場合は、ワンストップ特例を使わず、確定申告での寄附金控除を選ぶ必要があります。

Q2: ふるさと納税の限度額を超えて寄附したらどうなる?

A: 限度額を超えた分は、所得税・住民税の控除対象になりません。超えた分は完全な自己負担となります。安全マージンを持たせて、限度額内で寄附するようにしましょう。

Q3: RSU売却で損失が出た場合、ふるさと納税の限度額は下がる?

A: RSU売却による譲渡損失は、給与所得と損益通算できないため、所得総額には影響しません。ただし、他の株式売却所得と損益通算できる場合は、総所得金額が減少し、ふるさと納税の限度額も減少する可能性があります。


まとめ

RSUの確定申告とふるさと納税は併用可能で、確定申告を行うことで所得税からの還付も受けられます。

項目ポイント
併用可否RSU申告とふるさと納税は同時に申告可能
ワンストップ特例確定申告を行う場合は使用不可
限度額RSU所得により限度額が増加
還付金所得税分は還付金で受け取り可能
手続き寄附金受領証明書をe-Taxで入力

重要なポイント:

  • 確定申告を行う場合はワンストップ特例が使えない
  • RSU所得を含めて限度額を計算する
  • 限度額内で安全マージンを持たせて寄附
  • 他の控除と組み合わせて節税効果を最大化

次のアクション

  1. ふるさと納税ポータルサイトで限度額を計算(RSU所得込み)
  2. 限度額内で寄附を行い、寄附金受領証明書を保管
  3. e-TaxでRSU申告と寄附金控除を同時に入力

関連記事


この記事は2026年3月時点の情報に基づいて作成しています。税制は変更される場合があります。