外国税額控除 証明書 再発行
「Form 1042-Sを紛失してしまった…再発行はできる?代替書類は使える?」
RSU(Restricted Stock Units)の確定申告で必要なForm 1042-S(米国税源泉徴収証明書)を紛失してしまった場合でも、証券会社から再発行してもらうか、代替書類を活用することで、外国税額控除を受けることができます。
本記事では、Form 1042-S紛失時の対応方法と、証券会社別の再発行手続きを詳しく解説します。
この記事のポイント
- Form 1042-Sは証券会社から再発行可能
- 代替書類(売却明細等)でも外国税額控除が可能な場合あり
- 証券会社別の再発行手続きを解説
- 紛失防止のためのデジタル管理方法
はじめに
この記事は誰向けか
- Form 1042-Sを紛失してしまった方
- 外国税額控除の証明書の再発行方法が知りたい方
- 代替書類での申告が可能か知りたい方
- 今後の紛失防止対策を知りたい方
Form 1042-Sとは
Form 1042-Sは、米国で源泉徴収された税金を証明する書類です。RSUの権利確定時に米国で源泉徴収された税金を、日本の確定申告で控除するために必要です。
Form 1042-Sに記載される主な情報:
| Box | 内容 | 重要性 |
|---|---|---|
| Box 1 | Income Code | 所得の種類を確認 |
| Box 2 | Gross Income | 課税対象金額 |
| Box 7a | Federal Tax Withheld | 米国源泉税額(最も重要) |
| Box 3 | Chapter Indicator | Chapter 3(配当等)またはChapter 4(FATCA) |
Form 1042-S紛失時の対応方法
対応方法の選択肢
Form 1042-Sを紛失した場合、以下の方法があります:
| 方法 | 難易度 | 推奨度 |
| 証券会社から再発行 | 低 | ◎ 最も推奨 |
| オンラインアカウントから再ダウンロード | 低 | ◎ 最も推奨 |
| 代替書類での申告 | 中 | △ 税務署の判断による |
| 推定での申告 | 高 | × 非推奨 |
方法1: オンラインアカウントから再ダウンロード(最も簡単)
多くの証券会社では、Form 1042-Sはオンラインアカウントからいつでもダウンロードできます。
一般的なダウンロード手順:
- 証券会社のウェブサイトにログイン
- 「Documents」「Tax Documents」「Tax Center」等を選択
- 該当年のForm 1042-Sをダウンロード
保管期間:
- 通常、過去3〜7年分はオンラインで閲覧可能
- それ以前は証券会社に問い合わせが必要
証券会社別の再発行手続き
E*Tradeの場合
オンラインでの取得方法:
- E*Tradeにログイン
- 「Accounts」→「Documents」→「Tax Documents」を選択
- 該当年のForm 1042-SをPDFでダウンロード
カスタマーサービスへの問い合わせ:
- 電話: 1-800-387-2331(米国)
- 日本から: +1-646-521-4639
- 営業時間: 日本時間の夜間(米国東部時間の昼間)
問い合わせ時の必要情報:
- アカウント番号
- 氏名(英語表記)
- 該当年(Tax Year)
- 書類種別(Form 1042-S)
Morgan Stanleyの場合
オンラインでの取得方法:
- StockPlan Connectにログイン
- 「Documents」→「Tax Forms」を選択
- 該当年のForm 1042-Sをダウンロード
カスタマーサービスへの問い合わせ:
- 日本語サポート: 0800-222-8424(フリーダイヤル)
- 営業時間: 日本時間 9:00〜18:00
Fidelityの場合
オンラインでの取得方法:
- NetBenefitsにログイン
- 「Tax Forms」→「Form 1042-S」を選択
- 該当年の書類をダウンロード
カスタマーサービスへの問い合わせ:
- 日本語サポート: 0120-163-198
- 営業時間: 日本時間 9:00〜20:00
Charles Schwabの場合
オンラインでの取得方法:
- アカウントにログイン
- 「Account」→「Tax Forms」を選択
- 該当年のForm 1042-Sをダウンロード
カスタマーサービスへの問い合わせ:
- 日本語サポート: 03-4550-1751
- 営業時間: 日本時間 9:00〜18:00
代替書類での申告方法
代替書類が使えるケース
Form 1042-Sが取得できない場合、以下の代替書類で申告できる場合があります:
| 代替書類 | 使用可否 | 備考 |
| 給与明細(Paystub) | △ | 源泉徴収額が記載されていれば可 |
| RSU権利確定明細 | △ | 税金明細が含まれていれば可 |
| 証券会社の取引明細 | △ | Tax Detail等の詳細明細 |
| 給与所得源泉徴収票 | × | 外国税額の記載がないため不可 |
| 納税証明書(米国IRS) | ○ | IRSから直接取得可能 |
給与明細(Paystub)を代替書類とする場合
給与明細に以下の情報が含まれていれば、税務署が認めてくれる可能性があります:
- RSU権利確定の日付
- 権利確定株数
- 権利確定時の株価
- 米国源泉税額(Federal Withholding)
注意: 税務署の判断によるため、確実ではありません。できるだけForm 1042-Sを取得することを推奨します。
IRSから納税証明書を取得する方法
米国IRS(内国歳入庁)から直接納税証明書を取得することも可能です。
取得方法:
- IRSウェブサイトからオンライン申請
- https://www.irs.gov
- 「Get Transcript」機能を使用
- アカウント作成が必要
- Form 4506-Tの提出
- 書面でIRSに請求
- 処理に数週間かかる場合あり
取得期間:
- 当年分は翌年の夏頃までに反映
- 過年度分は比較的すぐに取得可能
e-Taxでの代替書類を使った申告
代替書類での入力方法
Form 1042-Sがない場合でも、e-Taxで外国税額控除の申告は可能です。
入力手順:
- 「外国税額控除」を選択
- 各項目を入力:
| 項目 | 入力内容 |
| 所得の種類 | 給与所得 |
| 国名 | アメリカ合衆国 |
| 国外所得金額 | RSU権利確定分の金額 |
| 外国の課税標準 | 同上 |
| 外国所得税額 | 源泉徴収された米国税額 |
- 備考欄に以下を記載:
- 「Form 1042-S紛失のため、代替書類(〇〇)により申告」
- 代替書類の名称(Paystub等)
税務署からの照会に備えて
代替書類で申告した場合、税務署から書類の提出を求められる可能性があります。
準備しておくべき書類:
- 代替書類の原本またはコピー
- 源泉徴収額が確認できる補助資料
- 証券会社への問い合わせ記録(メール等)
紛失防止対策
デジタル管理の推奨
Form 1042-S等の重要書類は、以下の方法でデジタル管理することを推奨します:
| 管理方法 | 具体的な方法 |
| クラウドストレージ | Google Drive、Dropbox、OneDrive等 |
| 専用フォルダ作成 | 「Tax_YYYY」形式で年度ごとに整理 |
| 複数バックアップ | PC + クラウド + 外部HDD等 |
| ファイル命名規則 | 「Form1042S2025ETrade_氏名.pdf」等 |
年度ごとの管理チェックリスト
【Tax Year 20XXの書類管理】
□ Form 1042-S(PDF)
□ Form 1099-B(売却がある場合)
□ RSU権利確定明細
□ 売却明細書
□ 給与明細(RSU明細含む)
□ 確定申告書(コピー)
□ 還付金通知(該当する場合)
よくある質問(FAQ)
Q1: Form 1042-Sは何年まで遡って再発行できる?
A: 証券会社によって異なりますが、通常は過去3〜7年分はオンラインで取得可能です。それ以前の書類については、カスタマーサービスに問い合わせが必要です。7年以上前の書類は再発行に時間がかかる場合や、有料となる場合もあります。
Q2: 代替書類だけで税務署は認めてくれる?
A: 確実ではありません。給与明細等に源泉徴収額が明確に記載されていれば、税務署が認める可能性がありますが、最終的には税務署の判断に委ねられます。税務調査等で問題となる可能性もあるため、できるだけForm 1042-Sの取得をお勧めします。
Q3: Form 1042-Sが届かない場合はどうすればいい?
A: まず、以下を確認してください:
- 証券会社のアカウントの住所が正しいか
- オンラインアカウントのTax Documentsセクションを確認
- 該当年にRSUの権利確定があったか
権利確定がなかった年はForm 1042-Sは発行されません。また、権利確定があっても米国税の源泉徴収がない場合(税率協定の適用等)は、Form 1042-Sは発行されない場合があります。
まとめ
Form 1042-Sを紛失しても、オンラインからの再ダウンロードや証券会社への再発行依頼で対応可能です。
| 項目 | ポイント |
| 再発行 | 証券会社のオンラインアカウントまたはカスタマーサービス |
| 代替書類 | Paystub等が使用可能な場合あり(税務署判断) |
| IRSから取得 | 納税証明書の取得も可能(時間がかかる) |
| 紛失防止 | デジタル管理と複数バックアップ |
| 申告 | 代替書類でもe-Taxで申告可能 |
重要なポイント:
- まずはオンラインアカウントで再ダウンロードを試す
- 代替書類の使用は税務署の判断による
- デジタル管理で紛失を防止
- 年度ごとに書類を整理して保管
次のアクション
- 証券会社のオンラインアカウントで再ダウンロードを試す
- 取得できない場合はカスタマーサービスに問い合わせ
- それまでの間、代替書類(Paystub等)を準備
- 今後の紛失防止のためデジタル管理を開始
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この記事は2026年3月時点の情報に基づいて作成しています。証券会社の手続きは変更される場合があります。